相談事例【番外編】
こんなことがあるのか!という私自身も知識を得る経験になった相談です。
賃貸住宅に住む友人Aからの相談です。
2019年、友人Aは結婚を機に奥さんと二人で住める賃貸物件を探していたところ、某ポータルサイトにて気になる物件を発見!早速問い合わせ、内覧を予約し室内チェック後その場で申込をしたそうです。
昔から友人Aは「即断即決」を画に描いたような人物です。
個人事業主ということもあり審査に少し時間がかかったそうですが、無事審査通過し、中国人営業マンのKさんが仲介のもと大安吉日に契約したそうです。
契約時に、貸主はKさんと同じ中国人投資家Rさんということを重要事項説明で告げられました。今時珍しくない外国人投資家。特に気にせず無事契約終了。
特にトラブルなく1回目の契約更新を終え、更に1年半が経過、半年後にある2回目の更新をどうしようか考えていた友人Aは、夫婦間で必ず訪れる、「賃貸派?持家派?」問題に直面。夜な夜な夫婦会議の末、中古マンションを見て、気に入った物件があれば購入もいいのでは?という結論に。友人である弊社スタッフまで物件探しの依頼が来ました。
条件
中央線・中野~荻窪間・駅5分前後・築浅(築10年以内)・南向きの2LDK・対面キッチン・予算〇〇〇〇万円・・・・・・
この条件に合う物件は出てくる可能性が非常に低く、各種条件の緩和を要請しようとしていたところ、突然Aから連絡があり
「申し訳ない。マンションに関しては中止でお願いします。予定していた頭金が今の家賃の源泉徴収税を払わないといけなくなってしまって。。」 ん????
なぜ、賃貸の源泉税を払うの?と一瞬意味が分かりませんでしたが、そういえば聞いたことがある税制でした。
↓それはこういうこと↓
非居住者(投資家Rさん)が所有する不動産を賃貸する場合、賃借人(友人A)が法人・個人事業主である場合、賃貸料にかかる所得税及び復興特別税を支払う。その税率は20.42%!
詳しくは国税庁HPへ
友人Aの場合家賃が15万円ですので
15万円の20.42%・・・・30,630円
毎月30,630円×3年半で1,255,830円!!!くらいとのことです。
※センシティブな部分ですので、実際の金額等には変更を加えています。
税に関するアドバイスは税理士でない我々がすることができないため、何ともできませんでしたが、その後しっかり納税し、現在は頭金を貯めているとのことです。
普段は不動産売買を専門にしている弊社ですが、お客様を通じて学ぶことが多々あります。
今回は全員が知るべき税制ではありませんが、意外と多くの人が遭遇するケースかもしれません。
宅地建物取引士・相続診断士として弁護士、司法書士、税理士との連携をスムーズに行えるよう心がけておりますので、お困りのことがありましたら こちら までご連絡ください。
ご相談内容に沿ったアドバイス、ご提案をさせて頂きます。